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2022年日本微生物生態学会奨励賞 青井 議輝氏

Posted On 26 4月 2023
By : admin
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受賞内容:「培養手法の革新で導く難培養性微生物の可培養化と増殖制御メカニズムの解明」

受賞理由
未培養・難培養性微生物の可培養化や機能解明は、微生物生態学分野において極めて重要であり、周辺の多くの関連分野の発展にも大きな波及効果がある課題である。しかし、近年の培養非依存的な解析手法の著しい発展に比べて、分離培養に関する方法論や、難培養性の背後にあるメカニズムの理解は大きく進展しているとは言いがたい。青井氏はこうした重要かつ困難な課題に焦点を定め、⻑期的なビジョンに基づいて確実に研究を進め、大きな成果を挙げてきた。その成果の第一の柱は、新しいコンセプトに基づいた分離培養手法を多数開発してきたことである。特に注目すべき成果としては、中空糸膜など多孔質膜を用いた新規な培養デバイス、特定の微生物を培養非依存的に濃縮・分離することを可能にするクロマトグラフィー、環境中に設置するだけで複数の分離株の自動取得を可能にする全自動分離培養デバイスの開発が挙げられる。第二の柱は、それら画期的な分離培養手法を用いることで、未培養微生物の分離培養を実際に進めてきたことである。特に、Nitrospiraの複数の未培養種の世界初の獲得に成功したことは、重要な成果として挙げられる。そして第三の柱は、難培養性の背後にあるメカニズムの解明を進めてきたことである。特に、多くの難培養性微生物は微生物間相互作用によりその増殖が制御されていることや、休眠状態の微生物を覚醒させることで難培養性微生物を可培養化できることを見出したことなど、難培養性に関する重要なコンセプトを提唱してきた。
このように、⻑期的な視野に立ってチャレンジングな課題に粘り強く取り組み、独創的なアイディアに基づいて大きな成果をあげてきた青井氏の姿勢は、他の多くの学会員、特に後進の若手研究者の範となるものである。また青井氏については、Microbes and Environments誌の編集面における貢献や、ISMEにおけるYoung Ambassadorの活動など、本学会への貢献度も特筆される。
以上、微生物生態学への学術的インパクトの強さ、学会への貢献、研究者としての将来性を総合的に判断し、また、今後も本学会への発展に尽力されることを期待し、選考委員会は全会一致で⻘井議輝氏を第8回(2022年度)日本微生物生態学会奨励賞受賞者に相応しいと判断した。

受賞者の声
奨励賞の受賞に寄せて
広島大学大学院統合生命科学研究科
青井 議輝

この度は日本微生物生態学会奨励賞という大変栄誉ある賞をいただき,心から身に余る光栄だと感じています。推薦してくださった早稲田大学教授常田聡先生に御礼申し上げるとともに,お忙しい中選考にあたってくださった選考委員の先生方に深く御礼申し上げます。また,これまでに一緒に研究をしてきた学生さんや研究室のスタッフ,共同研究を実施してくださった方々,そして学生のころから今に至るまでご指導いただいた多くの先生方に心より感謝申し上げます。
常田先生から本賞に推薦してくださるというメールをいただいたのは 2021 年の 12 月の半ばでした。しかし,私にはふさわしくないだろうと思ったので,メールを読んだ次の瞬間にはお断りする返信メールを書き始めていました。丁寧にメールを書こうとして時間がかかってしまったのですが,すると推薦してくだるということが「なんか,嬉しい」という自分でも想像もしなかった気持ちがふつふつとわいてきました。うまく説明できないのですが,この気持ちのままお断りするのはとてももったいないような気がして,2 週間程度悩んだ挙句,推薦していただくことにしました。ですから,実は私個人としてはこの時点ですでに十分に満足した気持ちになっていました。
私は,学生時代,卒論研究から博士課程に至るまでは,廃水処理プロセスを対象に分子生物学的手法を用いた微生物生態解析を中心に研究を進めていました。しかし,他の研究者の真似事のような研究に終始してしまうことに忸怩たる思いを強め,本当はもっとオリジナリティの高い研究をしたい(するべきだ)という思いが抑えきれなくなっていました。さらに「環境中のほとんどの微生物は培養できない。だから培養に依存しない手法を駆使して解析する」という文言を何十回と書いたり話したりするうちに,「自分はなぜ培養できない微生物を培養しようとする努力をしないんだろう」という疑問を感じはじめ,博士の学位を取得した後は,「多くの微生物を培養可能にする手法を開発することと,多くの微生物が培養困難である普遍的な理由を解明する」という研究に取り組むことにしました。
一方で,研究者として生き残るためにはコンスタントに成果を出し続けなければなりませんが,私は大きな目標を目指して前進することと,途中途中で小さな成果を見出して成果を外部に発表することのバランスがうまく取れませんでした。そもそも何が小さな成果になるのかがよくわかりませんでした(これは実力不足が原因だということが今となってはわかるのですが…)。このままではダメだと思い何かきっかけをつかもうと,パーマネント職につながるポジションをお断りし,海外学振に応募して片道切符で渡米しました。私が所属した Northeastern大学の Slava Epstein 教授の研究室では自分と似たようなことに取り組んでいたため,飛躍的に研究が進むような「何か」やヒントが得られるのではないかと内心期待していったのです。ところが,少なくとも自分よりそのテーマで国際的に名が通っている研究者でも,結局自分と同じような現象を見て,同じようなことに疑問をもち,そして同じ課題を感じて,同じように考えているということがわかりました。結局,自分で考え抜いて自分で切りひらいていくしかないという覚悟ができたことが一番の成果でした。
帰国後,広島大学に着任後は同じ研究テーマをさらに発展させてはいるものの,目標に対してこの場で誇らしげに語れる成果はまだ十分に得られていません。しかし,少なくとも確実に前進できているという実感はようやく得られるようになってきました。ただ依然として「周囲はどの方向も真っ暗闇で,自分が辿ってきた道以外になにも見えない。たとえ飛躍的に進むことができて,なにかの手応えを感じても,そこには「これが正しい」という証明書は用意されていない。それが正しいことは,自分で確かめ,自分に対して説得する以外にない(喜嶋先生の静かな世界,森博嗣)」がために,迷い,立ち止まり,そして歩みが遅くなってしまうことばかりです。
今回の受賞は特別なご配慮があったのかもしれないと思いつつ,「その方向性は間違っていない」と指南,応援していただいたような気持ちになり,大きな励みになりました。私が微生物生態学会に本格的に参加し始めたのは博士の学位取得後でしたが,これまで,ここでは書ききれないほどの多くの尊敬する方々と出会い,そして多くのことを教えていただきました。そしてこれからは,私がそのような役割をもう少し担えるようにならなければいけないと改めて思いました。今回の受賞に恥じないよう,これからも教育研究にいっそう励んで参りますので,今後ともご指導ご鞭撻を頂きたくよろしくお願い申し上げます。

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