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超深海海溝生命圏の発見(PNAS_112)

背景 超深海環境(水深6000m以深)に棲息する微生物を対象とした研究は1950年代より開始され、主に堆積物や動物体内からの単離培養が行われてきました(Bartlett 2009)。また、分子生態解析の普及当初には、無人探査機「かいこう(初代)」がマリアナ海溝底から採取した堆積物を対象とした解析が試みられています。また、近年では、JAMSTEC研究者を含むグループによる、マリアナ海溝底堆積物では近傍深海底に比べ微生物活動が盛んであるとする発見(Glud et al. 2013)や、小笠原海溝底での物質循環に関与する微生物活動が報告されています(Nunoura et
Posted On 24 2月 2015

『ブルーアース2015』開催のお知らせ

独立行政法人海洋研究開発機構(以下「JAMSTEC」)では、JAMSTECの船舶等で得られた研究成果について、研究分野の枠を越えた情報交換の場を提供することを目的として「ブルーアース2015」を開催します。 本シンポジウムでは、地震津波調査に関するセッションをはじめとして、海洋生物、基盤技術、気候観測等、主に各航海の乗船研究者による多分野にわたる発表が行われます。 また、今回からは地球深部探査船「ちきゅう」によって得られた研究成果も発表対象となり、東北地方太平洋沖地震の震源域や南海トラフ地震発生帯、沖縄トラフ等の掘削調査について発表される予定です。 皆様のご参加を
Posted On 19 2月 2015

若手研究者のための国際ワークショップ「越境の微生物学:Microbes beyond borders」開催のお知らせ

京都大学生態学研究センター・共同利用・共同研究拠点事業の一環として、2015年3月5日に以下の若手研究者のための国際ワークショップを開催します。興味のある方、是非ご参加ください。参加は、無料です(ただし、最後のice-breaking discussionは、有料です。金額未定)。 このWSでは、午前中に国際一線級の研究者による講演(内井貴美子と丸山史人氏)があり、午後には若手研究者による講演があります。講演・議論は、すべて英語で行われます。また、若手の発表については、優秀な発表に賞を授与します。 たくさんの方々のご参加をお待ちしております。どうぞよろしくお願いい
Posted On 18 2月 2015

2014合同大会の感想(早大・藤谷)

この度,環境微生物合同大会に参加させていただき,大変充実した時間を過ごすことができました。環境微生物というキーワードで,様々な分野で活躍されている皆さんの研究発表を聞きながら大きな刺激を受けるとともに,より新鮮かつ柔軟な視点で研究に取り組めるような気持ちになりました。また,一緒に参加した学生にとっても貴重な機会だったようで,研究をスタートして日が浅い学生からすれば,同じ分野の研究をしている仲間との出会いや外部の先生からの叱咤激励によって,大きな勇気を頂いたであろうと思います。環境微生物へのアプローチは多岐に渡り,個々の研究者が持ち前の独創性と実行力で日々難問に対し
Posted On 16 2月 2015

2014合同大会の感想(東大AORI・伊知地)

私は日本微生物生態学会大会に10年間参加し続けてきましたが、未だにこの学会が大好きです。その要因の一つは、ISME Asiaとの合同大会、JKTシンポジウムの開催、今回の合同大会の開催など、この学会が常に刺激を与えてくれる変化によって進化してきたからだと感じています。この進化の道筋の一つとして、日本中の環境微生物系学会の合同大会開催は自然の流れであり、私は実現すると信じています。合同大会の開催は大変だとは思いますが、陰ながら応援しておりますので、偉い先生方よろしくお願いします。私はまだ若いつもりなので、合同大会若手交流会の開催に向けて尽力します。 東京大学 大気海
Posted On 16 2月 2015

2014合同大会の感想(名大・渡邉)

この度の合同大会に参加し、各会場で活発な議論が交わされたことに大いに刺激を受けたと同時に、現在の環境微生物研究の勢いをまざまざと感じました。 私は土壌微生物学会と微生物生態学会の2つの学会に所属しております。それぞれの学会には特有の雰囲気があり、それぞれの分野で議論を深める場として重要だと思っております。一方、三学会の会員が一堂に会して開催された合同大会は、環境微生物研究の中でも様々な分野に分かれる今日、新しい視点からアイディアを得る、課題を再認識するきっかけを提供してくれた貴重な大会であったと思います。 このような機会を提供してくださった、また合同大会の開催にあ
Posted On 13 2月 2015

国際的な研究キャリアパスの実態と意識調査のアンケート結果(H26)

平成26年に実施した「国際的な研究キャリアパスの実態と意識調査」のアンケート結果を掲載しました。本アンケートは、環境微生物系学会合同大会2014で開催したランチョンシンポジウム「国際的な研究キャリアパスを築く~留学&ライフステージのハードル・メリット・デメリット」(2014年10月24日アクトシティ浜松)に際して、微生物生態学会男女共同参画・ダイバーシティ推進委員会が実施しました。調査方法:環境微生物系学会合同大会2014の大会主催3学会(微生物生態学会・土壌微生物学会・環境バイオテクノロジー学会)の会員メーリングリストで参加を呼びかけ、オンライン回答を要請、回答

日本地球惑星科学連合2015大会 講演登録のお願い

日本地球惑星連合2015大会の講演登録の〆切が2月18日12時に迫ってまいりました。 今年の大会でも、微生物生態学会から、 B-GM22「地球科学と微生物生態学の接点」というセッションを提案しております。 物質循環、地球化学、鉱物学、水理・水文学など、 本セッションでは、地球科学の他分野との交流を目指しております。 大会は、5/24(日)-28(木)に千葉県の幕張メッセで開催されます。 みなさまの発表申し込みをお待ちしております。 手順は、 ・会員登録(年会費2000円。地球人間圏科学か地球生命科学セッションでの登録がおすすめ) ・投稿申し込み(webから登録。投
Posted On 12 2月 2015

2014合同大会の感想(農環研・多胡)

今回は“合同”大会でしたが、プログラムを眺めても、どの発表がどの学会に関連した発表なのか分からないほど、垣根なく沢山の興味深い発表がありました。自分の研究を見直す、あるいは進展させるためのヒントが詰まった大会だったと思います。Edward F. DeLong 博士のご講演に感激し、大会終了後、「また明日から研究頑張ろう!」という気持ちになりました。 また他学会の会員から、生態分野の発表も新鮮で面白かったという感想も聞きました。異なる学会員同士で刺激になったにちがいありません。 多胡香奈子 独立行政法人農業環境技術研究所 生物生態機能研究領域 研究員
Posted On 12 2月 2015

ポスドク募集のお知らせ(独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 九州沖縄農業研究センター)

九州地域における菌根菌接種によるリン酸肥料削減効果が発現する環境条件の抽出、評価のための研究補助。(圃場における菌根菌接種試験、ポットにおける菌根菌接種試験、顕微鏡観察、土壌養分分析、植物体栄養分析、その他の研究助手。) http://www.naro.affrc.go.jp/acquisition/2015/02/055855.html 当該研究者には、以下のプロジェクトの中でダイズに対する菌根菌接種試験を中心に研究を行っていただきます。 課題名: 「共生ネットワークの分子基盤とその応用展開」 研究代表者: 川口 正代司(基礎生物学研究所 教授) プロジェクトマ
Posted On 09 2月 2015

2014合同大会の感想(東大・岩崎)

合同大会には、周辺領域の研究者の大会への参加を促進していく意味でも、大きな意味があるだろうと考えています。 多くの学問分野にとって、周辺領域の新たな技術や概念を積極的に取り込むことはしばしば進展の鍵となるものであり、face-to-faceで交流する場としての学会大会の重要な役割の一つと言えるでしょう。 しかしながら、一般に自身の研究領域でも複数の学会大会に参加する必要がある周辺領域の研究者にとって、環境微生物に関連する大会が複数開催されている状況は、この分野に新たに参画する上でのリソース、時間、心理面でのハードルとなり得ます。 浜松で開催された合同大会2014は
Posted On 02 2月 2015