微生態和文誌30巻1号

2015年度 大会案内  大会への招待状 太田大会実行委員長 巻頭言 科学のネットワークを張り巡らせましょう    南澤会長   リサーチ最前線 1細胞ゲノム解析によるシロアリ腸内共生系の解明   雪 真弘、大熊盛也   環境微生物学系学会合同大会 浜松大会 ポスター賞受賞者紹介 M&Eハイライト Editor’s Choice (vol.29-3,4) 扉を拓く - 活躍する若手 ゲノム研究で世界をリードするJ. Craig Venter Instituteでの研究生活    鈴木志野 地圏微生物学のおはなし 〜論文投稿の厳しさと優しさ〜  

微生物生態学会 30巻1号 ハイライト

リサーチ最前線  1細胞ゲノム解析によるシロアリ腸内共生系の解明   雪 真弘、大熊盛也 シロアリは木材を餌とすることから害虫として扱われているが、熱帯林においては植物バイオマスの重要な分解者である。シロアリ腸内には、原生生物、古細菌、真正細菌が共生し、植物バイオマスの分解や窒素固定等を行っていることが知られている。さらに、原生生物の細胞内、細胞表面にも細菌が共生しており、多重共生系を構築している。しかし、共生するほとんどの微生物が難培養性であるため、培養を介さない手法による解析が必要であった。これまでに、メタトランスクリプトームやメタゲノム解析などの培養を介さな