「超循環型社会の創出に向けた微生物電気化学イノベーションWS」開催のおしらせ

地球環境の維持・修復や地球生態系における一次エネルギー生産に不可欠な炭素循環のノード機能は、過去40億年の地球の歴史の中で微生物と植物が重要な役割を果たしてきた。近年、電極と直接的に電子をやり取りする事が出来る微生物が見出され、我が国及び世界各地の様々なセクターにおいて、代表的な微生物の生体触媒機能に関する研究が進んでいる。

本ワークショップでは、国内外の電気微生物学、生物電気化学や電子キャリアなどに関する最新の学術的知見や社会的ニーズを共有し、地球環境にやさしい「超循環型社会」の実現に向けて、多様な研究インフラ及び研究シナジーを有機的に連動させた包括的基盤研究の推進や研究開発の産学連携・協力等について議論を深化する。

記

超循環型社会の創出に向けた微生物電気化学イノベーションワークショップ

日　時：平成28年7月20日（水）10:00～17:25（開場9:30）
場　所：東京大学弥生講堂 一条ホール（東京都文京区弥生 1-1-1）
入　場：無料（要事前申込）

詳細は下記をご確認下さい。
http://www.jamstec.go.jp/j/pr/event/electromicrobiology/

■プログラム：

基調講演　Kenneth H. Nealson（南カリフォルニア大）「Power of Microbes: Innovation by Electromicrobiology」

渡邊一哉（東京薬科大学）「発電菌を使ったバイオプロセス」

加藤創一郎 （産業技術総合研究所） 「電気共生：導電性粒子を介した異種微生物間電子授受反応」

岡本章玄（物質材料研究機構）「膜タンパク質を介した微生物電子輸送機構」

特別講演　橋本和仁（物質・材料研究機構　理事長、内閣府・総合科学技術会議議員）

中西周次（大阪大学）「電子伝達ポリマーによる生細胞代謝制御」

石井俊一（海洋研究開発機構）「微生物群集内の電子輸送メカニズム」

中村龍平（理化学研究所）「海洋における生物電気化学：深海調査と環境診断」

山本正浩（海洋研究開発機構）「地球生命電気化学の理想の実験場：深海熱水発電モデル」

前田治男（INPEX）「地中貯留CO2の微生物利用メタン変換技術」

パネルディスカッション

モデレータ：前田裕子（海洋研究開発機構　監事・株式会社ブリヂストン）

パネリスト：原山重明（中央大学）・渡邊一哉（東京薬科大学）・上野嘉之（鹿島建設技術研究所）・岡津弘明（日揮）・竹内真幸（清水建設）・ 石井俊一（海洋研究開発機構）

問合せ先：海洋科学技術イノベーション推進本部　ワークショップ事務局
佐伯　046-867-9210　electromicrobiology@jamstec.go.jp