2025年日本微生物生態学会東京大会 高校生ポスター発表会 報告
日本微生物生態学会第38回大会において、2025年9月8日に開催された高校生による研究ポスター発表会を企画運営しました。9月上旬で試験期間と重なる高校もある中で、5校から13名の高校生が参加し、11演題の発表が行われました。研究対象とする微生物への愛があふれる研究、微生物の代謝に踏み込んだ研究、普段の生活から着想を得た研究など多彩な研究をテーマにした研究が揃いました。会場では、学会員との熱い議論が途切れることなく行われていました。立候補いただきました学会本会員で構成される審査員に加えて、多数のポスドク研究員や博士課程の皆さんに若手審査員としてご協力頂きました。ポスター会場は大いに賑わいました。
<<演題と発表者>>
☆は審査員からのコメントです
*最優秀賞* イモリ vs 流木:水槽を汚しているのは誰?
橋本 茄月(都立調布北高等学校)
☆生活の中から浮かんだ疑問に対して、単なる”汚れ”と”改善”ではなく、顕微鏡を使って微生物の種類を調べられている点に強い探究心を感じました。
== 最優秀賞受賞者の声==
私はイモリが好きでイモリに関する研究をしたいと考えていました。そこで私の愛してやまないイモリの住環境を快適にすべく、微生物の視点から、イモリの水槽の水の汚れ方の研究を始めました。学会では、大学の先生や大学生の方など多くの方々が発表を聞いてくださり、実験方法や結果の解釈について、幅広い視点から助言と感想をいただきました。これらのアドバイスは、私にとって、今後も研究を続けていくうえで共通して役立つ貴重な学びとなりました。本研究は、調布北高校と電気通信大学の高大連携の取組みを活用して進めました。ご指導くださった中根先生と研究室の皆様に深く感謝申し上げます。ありがとうございました!
*優秀賞* 寒天平板穿孔法によるミントタブレットの口腔細菌におよぼす抗菌効果
安藤 愛莉 (山村国際高等学校)
☆タブレットの設置方法や、色素が流れ出てしまった点など、問題点を見つけて実験方法も自分なりに工夫されていてすばらしかったです!
*優秀賞* 微生物の住みやすいおうちを作ろう
石黒 花歩 (都立調布北高等学校)
☆ 素朴な疑問に始まった研究ですが、コンポスト中で微生物がゴミ(有機物)を分解する過程を調べるために、経過時間毎に顕微鏡で種組成を分析し、経過日数によって異なる群集組成変化をしていることを観察された。地道な研究ではありますが、綿密に調べられていました。実証的な研究として、基本で重要な研究姿勢だと思いました。
—– 演題 —–
HSP1 スルメイカからの発光細菌の単離とアートへの応用の検討
菅 風子(ドルトン東京学園中等部)
HSP2 マツタケの子実体形成における実験過程
渡辺 百合子(三田国際科学学園高等学校)
HSP3 ユーグレナのもつ成長促進効果の実態の調査と因子の追及
玉城 那奈(三田国際科学学園高等学校)
HSP4 R00151寒天の濃度と放線菌の成長への影響
芦谷 奈緒、藤本 美優、江藤 耀彦(三田国際科学学園高等学校)
HSP5 寒天平板穿孔法によるミントタブレットの口腔細菌におよぼす抗菌効果
安藤 愛莉(山村国際高等学校)
HSP6 プールの藍藻(シアノバクテリア)をシアノファージで退治する
美畄町 直織(山村国際高等学校)
HSP7 タマミジンコの個体群密度による藻類の摂食を介した水の透明度上昇の効率化
笠井 陽菜(横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校)
HSP8 イモリ vs 流木:水槽を汚しているのは誰?
橋本 茄月(都立調布北高等学校)
HSP9 微生物の住みやすいおうちを作ろう
石黒 花歩(都立調布北高等学校)
HSP10 花に潜む菌を探して
齊藤 彩季(都立調布北高等学校)
HSP11 コウジカビの拮抗作用がもたらすキノコの子実体形成への影響
本橋 尊経(三田国際科学学園高等学校)











