第34回微生物生態学会新潟大会Biogeoscience部会:フィールド研究のアレコレ:現場体験談・新規開拓情報など
開催日時
10/30 (土) 16:10~17:40
開催趣旨
COVID-19の世界的な感染拡大の影響を受け、「海外調査に行けない」「フィールドワークが思うようにできない」など困ったことも多いのではないでしょうか。しかし、このような時期にこそ、様々な環境でひっそりと待っていてくれる微生物たちに思いを馳せ、新しいフィールドに飛び出していく準備をしてみませんか? 様々な現場で経験を積んでいる学生の体験談、今後フィールドを広げたい研究者向けの情報交換などを目的とします。
講演者
1.青柳 智(産業技術総合研究所 環境創生研究部門)
「ユニークなフィールド試料の微生物生態を調べて活かす」
産業技術総合研究所・環境創生研究部門で主任研究員をやっています。青柳智です。これまで10年ほどの研究生活ではありますが、研究を通して実感してきた、環境微生物分野の意義や面白さをお話します。私が研究生活を始めたばかりで狭い世界しか見えていなかった頃には考えてもみなかった研究対象・研究分野にも微生物生態学が担うべく研究ニーズが広がっていました。今回は特に、津波堆積物とトンネル掘削ずりというユニークなフィールド試料における微生物の機能や相互作用を調べ、それらを利用した環境浄化への試みを紹介します。
2.髙田 真子(東京大学大気海洋研究所 修士1年)
「ご縁に恵まれた研究航海」
学部3年次のJAMSTECの若手人材育成プロジェクトへの参加、そして修士1年次の削船ちきゅうへの乗船をきっかけに、私の人生は大きく舵を切りました。航海中の様々な出会いを通して感じたことを、写真や動画を交えつつ紹介させて頂ければと思います。特に進路選択中の学部生の方や、学生向けの研究機会を設けて下さる方々のご参考になれば幸いです。
コンビーナ
濱村奈津子(九州大理)、諸野祐樹(JAMSTEC高知コア研)、砂村倫成(東大理)