2018年度日本微生物生態学会奨励賞・受賞の言葉(玉木 秀幸氏)

Close Encounters of the Third Kind 玉木 秀幸 この度は第4回日本微生物生態学会奨励賞という名誉ある賞を頂き誠にありがとうございます。審査を頂きました先生方ならびに関係者の皆様に心から御礼申し上げます。また今回、(五十音順、敬称略)五十嵐健輔、伊藤英臣、加藤創一郎、菅野学、北川航、草田裕之、玉澤聡、中井亮佑、成廣隆、Masaru K. Nobu、眞弓大介、山本京祐、米田恭子の13名の皆様にご推薦を頂きました。また堀さん、菊池さんからは熱い応援を頂きました。私は本学会の事務局庶務幹事を担当させて頂いていることもあり、当初、応募は全く
Posted On 06 9月 2019
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2018年日本微生物生態学会奨励賞・授賞理由(木村 浩之氏)

木村氏は、海洋プレート沈み込み帯に広く分布する堆積物層において、地質学・地球化学・微生物学を融合させた研究手法により、深部地下圏微生物の生理生態を学際的に解明してきた。特筆すべき研究成果は、1)深部帯水層に嫌気的温泉水およびメタンガスが蓄積されていること、2)水素発生型発酵細菌と水素資化性メタン生成細菌の共生、3)脱窒による窒素ガス発生の発見である。また、原核生物の 16S rRNA 遺伝子の GC 含量から、海底下に生息する微生物群集の生息温度を推定する新たな手法『微生物分子温度計』を開発した点は、独創的であり、測定困難な海底下の温度を知る上で革新的かつインパク
Posted On 06 9月 2019
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2018年度日本微生物生態学会奨励賞・受賞の言葉(木村 浩之氏)

BEYOND THE 微生物生態学 木村 浩之 この度、第4回日本微生物生態学会奨励賞をいただきました。ご推薦くださいました静岡大学の二又裕之先生に心より感謝申し上げます。また、選考委員長の太田寛行先生をはじめ、選考委員の先生方に厚く御礼申し上げます。 私は、2009年2月から2011年2月まで、米国マサチューセッツ州ボストンに留学していました。そこでは、海洋細菌のトランスクリプトーム解析を行いました。一連の研究結果がISME J.に掲載されたこともあり、意気揚々と留学を終えて帰国したことを覚えています。しかし、帰国から僅か2週間後、東日本大震災が起こりました。そ
Posted On 06 9月 2019
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2017年日本微生物生態学会奨励賞・授賞理由(池永 誠氏)

池永氏は、植物共存微生物の群集構造解析が進化的に原核生物由来の植物オルガネラや大量の植物DNAの存在のために困難であった問題を克服することを目標に研究を行い、ペプチド核酸(PNA)やロックド核酸(LNA)の特性に着目した植物共存微生物の群集構造解析を植物圏に生息している細菌と糸状菌の群集を対象に確立した。 温暖化等の地球環境問題が深刻化するなかで、環境保全型農業の取組が求められてきた。作物のマイクロビオーム研究は、基礎研究だけでなく微生物資材化や農業技術へのポテンシャルも含めて、世界中で急速に注目を集めているが、植物共存微生物の解析技術の高度化と簡便化がボトルネッ
Posted On 06 9月 2019
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2017年度日本微生物生態学会奨励賞・受賞の言葉(池永 誠氏)

分子生態学的手法を用いた植物共存微生物の群集構造解析法の確立 池永 誠 この度は名誉ある第3回日本微生物生態学会奨励賞の受賞者に選定頂き誠にありがとうございました。他にも数多くいる候補者の中から、受賞者にお選び頂きました事につきましては、非常に僭越ながらもありがたく受賞させて頂くと共に、鎌形洋一会長、南澤究選考委員長を初めとした選考委員、そして評議員の皆様に厚く御礼申し上げます。 この度受賞致しました一連の研究は、現在の鹿児島大学に赴任してから開始したものです。事の始まりは、学生時代に恩師木村眞人先生の指導のもと、分子生態学的手法を用いて水稲根に生息する微生物の群
Posted On 06 9月 2019
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2017年日本微生物生態学会奨励賞・授賞理由(中川 聡氏)

中川氏は、深海の熱水システムにおいて、培養困難な微生物の分離に成功し、さらに、ゲノム解析・比較ゲノムにより網羅的に物質代謝機能を理解し、ピロリ菌等の病原菌の起源にせまる重要な科学的発見をした。さらに、微生物学のみならず地球科学との境界領域で新らたな分野創出に期待される。特筆すべき研究の特色は、1)深海環境を試験内で再現した独自の培養法を構築し、深海低熱水活動域などの極限環境に優占する微生物群を網羅的に分離し、生理生化学的性状を解明した点、2)微生物学と地球化学・地質学を融合し、海洋の極限環境における生命活動を学際的に解明した点、3)海洋の極限環境微生物の全ゲノム解
Posted On 06 9月 2019
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2017年度日本微生物生態学会奨励賞・受賞の言葉(中川 聡氏)

微生態は、えぇ感じ 中川 聡 この度は日本微生物生態学会奨励賞という栄誉ある賞をいただき、大変光栄に存じます。お忙しいなか選考にあたって下さった選考委員の先生方に深く御礼申し上げます。今回の受賞はひとえに関係者の皆々様のご支援ご鞭撻の賜であり、ここに改めて深甚の感謝を申し上げます。 微生物生態学会(以下、微生態)に初めて参加させてもらったのは、2001年の静岡大会でした。深海底熱水活動域から新規微生物を分離し性状解析した、という内容で発表しました。当時のメモには【「キノンは本当か、MASにかけた方が良い」と平石先生】とあり、せっかくの有り難く的確な御指摘にも関わら
Posted On 06 9月 2019
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2019年度第1回「先進ゲノム支援」情報解析講習会のご案内

2019年度第1回「先進ゲノム支援」情報解析講習会のご案内   「先進ゲノム支援」(先進ゲノム解析研究推進プラットフォーム)は、文部科学省科学研究 費助成事業の新学術領域研究『学術研究支援基盤形成』において、最先端のゲノム解析及び 情報解析技術を提供して我が国のゲノム科学ひいては生命科学のピーク作りとすそ野拡大 を進めることを目指し、2016年4月から支援活動を開始しています。 「先進ゲノム支援」では支援活動の一環として情報解析講習会を開催しています。 今年度は、中級者向けの講習会として、プログラミング言語「Python」を用いたRNA-seqデータの
Posted On 21 8月 2019
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宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所 准教授または助教 公募

○公募職種及び人数: 准教授または助教(教育職) 1名 ○配属予定部署: 宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所 学際科学研究系 ○職務内容: 学際科学研究系に所属して、自身の研究としての宇宙における生命起源の探求、そして2020 年代後半の開始が想定される国際宇宙探査時代において惑星保護を中心的に推進すること。 ○着任時期: 決定後できるだけ早い時期。ただし、機構の予算状況により、本人との調整を要する場合があります。 ○任期・定年: 任期なし。63歳定年制。 ○応募資格: 応募締切時点で博士号を有すること。 ○応募締切: Web 入力及び(「他薦」の場合は推薦者に
Posted On 19 8月 2019
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【公募】海洋研究開発機構 超先鋭研究開発部門 技術職

国立研究開発法人海洋研究開発機構では、 下記の公募を行っております。 詳しくはリンクをご参照ください。 超先鋭研究開発部門 超先鋭研究プログラム 技術職 1名 技術職 公募 募集人員 1名 ※締め切りは、2019年9月9日(月)13:00 (日本時間/JST)必着 http://www.jamstec.go.jp/recruit/details/sugar20190909.html 【問い合わせ先】 国立研究開発法人海洋研究開発機構 人事部人事任用課 採用担当 recruit-app@jamstec.go.jp  
Posted On 11 7月 2019
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助教の募集(北海道大学低温科学研究所微生物生態学分野)

北海道大学低温科学研究所では、微生物生態学分野の助教を募集しています。 応募締切は9月9日(金)です。ご応募、あるいは紹介していただけると幸いです。 詳しくは、JREC-INをご覧ください。 日本語: https://jrecin.jst.go.jp/seek/SeekJorDetail?fn=4&id=D119070394&ln_jor=0 英語: https://jrecin.jst.go.jp/seek/SeekJorDetail?fn=4&dt=1&id=D119070394&ln_jor=1   &nbs
Posted On 10 7月 2019
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特任研究員・特任助教の募集(東京大学、バイオインフォマティクス・ゲノム微生物学・微生物生態学・進化学)

東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻(理学部生物情報科学科)岩崎研究室では、 微生物を対象とした研究に携わる特任研究員または特任助教(バイオインフォマティクス、ゲノム微生物学、微生物生態学、または進化学分野)を募集しています。 2019年10月〜2020年4月着任、応募締め切りは8月31日(土)です。ご応募、あるいはご紹介いただければ幸いです。 詳しくはJREC-INをご覧ください。 日本語: https://jrecin.jst.go.jp/seek/SeekJorDetail?id=D119070080 英語: https://jrecin.jst.go.j
Posted On 04 7月 2019
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