微生態和文誌30巻2号 ハイライト

総説 メタゲノム情報を基盤とした土壌細菌コミュニティの解析  加藤 広海、小川なつみ、津田 雅孝 微生物は地球上の広範な環境に棲息し,各環境に特有なコミュニティを形成しながら,生態系にとって必須な機能の根幹を担っている。近年のシーケンス技術の向上および低コスト化によって,世界的規模で環境メタゲノムデータが爆発的に蓄積されている。それら環境メタゲノムデータの比較によって,我々にとって最も身近な存在である土壌環境が地球上で最も微生物多様性に富んだ環境であることがわかってきた。これら莫大な多様性を持った微生物コミュニティは,メンバー間で互いに密接に関わり合いながら,物質

微生態和文誌30巻2号

9月1日発行号 目次 総説 ・メタゲノム情報を基盤とした土壌細菌コミュニティの解析 加藤 広海、小川なつみ、津田 雅孝 ・微生物のシングルセルゲノミクス研究の現状と未来            モリ テツシ リサーチ最前線 「植物共存細菌の多様性を正しく評価する技術イノベーション」  池永 誠、境 雅夫   扉を拓く - 活躍する若手 ・つくばからチューリッヒ,そしてつくば,またチューリッヒ                                                            豊福 雅典 微生物の生態を理解する上で、個々の細