大会に参加して微生物生態学を楽しまれたでしょうか。
サイエンスエンターテイメントをテーマにいろいろな試みをしました。周囲の心配もあったようですが、私としては色々な経験を楽しめた大会でした。市民向けの講演会&サイエンスエンターテイメントでは、「もっと集客を!」と、くやしんだ方もいましたが、350名の参加者の方々が楽しんでいかれました。大会には、500名を越える参加がありました。初めての試みである無料の聴講生には30名の学部生が参加しました。また、20件の高校生研究発表では70名余りの生徒の方々が議論を交わしていました。学会の将来を占うパネルディスカッションでは、若手研究者のがんばりが大事な訳が示され、それに以上に世代を支えるシニアの責任とがんばりが求められているなと感じました。
年次大会を単なる学術集会ではなく、サイエンスの楽しみを多くの世代と共有する場にすることは、教育への貢献と学術団体による社会還元のサービスだと考えます。とは云いながらも、大会の運営には、理念だけで片付かない現実もあり、より良き大会に向けての論議はまだまだ続く、、、。
日本微生物生態学会第31回大会 〜横須賀2016〜
大会委員会長 山本 啓之(海洋研究開発機構)