PE-070:

津波で打ち上げられた海底堆積物からの新規硫黄酸化細菌の分離

猪原 英之1, 堀 知行2, 高崎 みつる3, 片山 葉子1 1東京農工大院・農, 2産総研, 3石巻専修大・理工 背景: 東日本大震災に伴う津波は三陸沿岸地域に大きな被害を及ぼし、場所によっては有機物に富んだ津波堆積物が地表を覆った。筆者らはこれまで、被災後20ヶ月間手付かずであった地域の津波堆積物を用いて、嫌気的から好気的に環境を大きく変動させることで細菌叢に生ずる変化を次世代シークエンサーによって解析した。その結果、好気環境に移行後数日の間に細菌叢は劇的に変化し、実験開始時は細菌群集全体の5%を占めるに過ぎなかったEpsilonproteobacteriaに
Posted On 06 10月 2015
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PE-071:

ヨウ素酸化酵素の系統的多様性と環境分布

城山 カンナ1, 海野 佑介2, 飯野 隆夫3, 大熊 盛也3, 天知 誠吾1 1千葉大学大学院 園芸学研究科, 2環境科学技術研究所 環境影響研究部, 3理化学研究所 バイオリソースセンター 【背景・目的】ヨウ化物イオン(I–)の分子状ヨウ素(I2)への酸化反応はヨウ素の循環において重要な反応である。我々はこれまでに、天然ガスかん水や海水から多数のヨウ素酸化細菌の分離に成功している。これらはRoseovarius mucosusに近縁なGroup Aと、Kordiimonadales目に属するGroup Bから構成されていた。Group Bに属するQ
Posted On 06 10月 2015
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PF-079:

付加体の深部帯水層におけるメタン生成及び窒素ガス生成メカニズムの地域特性

松下 慎1, 石川 修伍2, 眞柄 健太3, 平田 悠一郎3, 木村 浩之1,2,3 1静大・創造院・環境, 2静大・大学院・理・地球, 3静大・理・地球  西南日本をはじめ、台湾、インドネシア、チリ、米国アラスカ州、米国ワシントン州などの数多くの国や地域には付加体と呼ばれる厚い堆積層が分布している。付加体は、海溝において海洋プレートが陸側プレートの下に沈み込む際に海洋プレート上の海底堆積物がはぎ取られ、陸側プレートに付加し、その後、隆起してできた地質構造である。海底堆積物に由来することから、付加体の堆積層中には高濃度の有機物が含まれている。これまでの調査によって
Posted On 06 10月 2015
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PF-080:

立山地獄谷における火山性ガスが積雪中の細菌群集構造に及ぼす影響

田中 大祐1, 佐藤  圭1, 佐澤 和人1, 和田 直也1, 酒徳 昭宏1, 中村 省吾1 1富山大・院・理工 【目 的】2011年の東日本大震災以降,富山県の立山地獄谷では火山性ガスの噴出が活発となり,周辺のハイマツが立ち枯れる被害が深刻化している。また,積雪期において火山性ガスの影響と思われる積雪表面の着色が観察されている。そこで本研究では,火山性ガスが積雪中の微生物に及ぼす影響を把握することを目指して,積雪試料中の細菌群集の特徴を解析した。 【方 法】積雪試料は,2013年7月11日に,立山地獄谷の噴出孔から東方向へ約50〜500m離れた9地点と,南方向へ
Posted On 06 10月 2015
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PF-081:

富山大学屋上の大気中における細菌・真菌密度の定量とその季節変化

高戸 峻介, 酒徳 昭宏, 中村 省吾, 田中 大祐 富山大・院・理工 【目 的】大気中には,細菌,真菌,花粉などの様々な生物粒子(バイオエアロゾル)が至る所に存在し、これらが生態系,人の健康,農業などに影響を及ぼすことが懸念されている。しかし,大気中の生物粒子の密度とその季節変化についての知見は不足している。そこで本研究では,富山大学屋上の大気中における細菌と真菌の密度を,リアルタイムPCR法,DAPI染色法,培養法を用いて測定し,その季節変化の把握を試みた。 【方 法】大気試料は,富山大学理学部屋上(地上12m)にて,2014年4月から2015年6月の間に毎月
Posted On 06 10月 2015
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PH-122:

メタゲノム解析による生理・代謝機能ポテンシャルから見た富栄養湖沼(北浦)の窒素循環像

諏訪 裕一1, 村上 由夏1, 荒井 渉2, 池田 拓哉1, 勝山 千恵1, 小椋 義俊3, 林 哲也3, 吉永 郁夫4, 福原 康平1, 黒岩 恵1, 高見 英人21中央大大学院・理工, 2JAMSTEC, 3九大院・医, 4鳥取環境大 【目的】茨城県・北浦で嫌気性アンモニア酸化(anammox)活性が高いが脱窒活性が低い(KU3) 地点が見出された。KU3地点から採取した堆積物のメタゲノム配列情報から、特にanammox、脱窒、硝化などの窒素循環に関与するKEGG機能モジュールの充足率から判断された代謝能と実測された活性との関連性を検討した。さらに、KU3地点
Posted On 06 10月 2015
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PI-133:

Ammonium acetate increases the production of butanol by Clostridium beijerinckii cultures growing in sweet sorghum juice

Uehara, Kent1, Akiyama, Manami 1, Kanemoto, Miho1, Nishizawa, Tomoyasu1, Chohnan, Shigeru1, Nitta, Youji1, Kurusu, Yasurou1, Ohta, Hiroyuki1 1Ibaraki univ. agri. A sustainable biofuel production needs cheaper feedstock and improved fermentation performance. Regarding the feedstock, sw
Posted On 06 10月 2015
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PI-149:

緑色糸状性光合成細菌Chloroflexus aggregansのシステインに依存した独立栄養生育

合志 真衣, 松浦 克美, 春田 伸 首都大 院・生命 光合成細菌Chloroflexus aggregansは酸素非発生型の光合成細菌で、温泉環境中で多種の細菌と微生物集合体(バイオマット)を形成している。本菌はゲノム内に炭酸固定の遺伝子(3-hydroxypropionate pathway)を持っているが、単独で培養した際の独立栄養生育は確認されていない。当研究室の先行研究でバイオマット中に共存する酢酸を産生する発酵細菌と共培養させたところ、C. aggregansの独立栄養生育を確認した。発酵細菌のみで培養させたところ、共培養系では見られなかった酢酸の蓄積
Posted On 06 10月 2015
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PB-036:

圃場における土着ダイズ根粒菌のnirK遺伝子発現とN2O発生

星野(高田) 裕子1, 板倉 学2, 秋山 博子1, 中島 泰弘1, 山本 昭範1,3, 下村 有美1,4, 王 勇1, 早津 雅仁1, 南澤 究2 1農環研, 2東北大院農, 3現学芸大, 4現協同乳業 【背景と目的】ダイズ栽培圃場は温室効果ガス一酸化二窒素(N2O)の発生源で、特に収穫期前後に発生が見られる。ダイズ根粒菌は、脱窒遺伝子を持っており、根粒がN2O発生源になっていることが指摘されている。特に、黒ボク土の土着根粒菌はN2O還元酵素(nosZ)を保有しないものが大部分を占める。そこで、ここでは黒ボク土圃場からのN2O発生にダイズ根粒菌が大きく寄与してい
Posted On 06 10月 2015
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PB-035:

非常に低い濃度のNH4+(36 _ 150 _M)を含む培地による好気性アンモニア酸化微生物(AOM)のMPN計数

堺 奎介1, 石川 裕士1, 黒岩 恵1, 磯部 一夫2, 諏訪 裕一1 1中央大学理工学部, 2東京大学大学院農学生命科学研究科 【目的】 環境中では,oligotrophicなアンモニア酸化微生物(AOM)が重要であると考えられており,アンモニア酸化古細菌(AOA)もそうである。これまで,1 mMレベルより低いNH4+を含む培地での計数および分離例はほとんどないが,これは,技術的な困難を伴うためと考えられる。本研究では,36 _ 150 _MのNH4+を含む培地を用いて,土壌中のAOMをMPN計数し,問題点と,その解決策を示す。【方法】 Suwaら(1994)
Posted On 06 10月 2015
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