JS18-2:

深部地下圏メタン生成プロセスの複雑性:珪藻岩層と石炭層微生物メタンの工学研究における諸問題

清水 了 公益財団法人北海道科学技術総合振興センター幌延地圏環境研究所 1.はじめに 地層内部でのメタンの生成(エネルギー生産)や抑制(温室効果ガス削減)について微生物利用を考える場合、原位置におけるメタン生成プロセスの理解が不可欠である。本講演では、著者らが約10年間にわたって北海道の珪藻岩や石炭の地層で行ってきた研究の中から「地下圏微生物の工学研究」について課題となりそうな知見をいくつか紹介したい。 2.地層内におけるメタン生成プロセスの不均一性 珪藻岩の地層で複数の近距離座標から採取した地下水のメタン生成活性を培養法により調べた結果、座標ごとに利用可能なメタ
Posted On 06 10月 2015
, By

JS11-3:

火星表面での蛍光顕微鏡を用いた微生物探査計画

山岸 明彦 東京薬科大学 生命科学部  これまで、火星は生命を宿さない惑星であると信じられていた。それは、1970年代に実施されたNASA(アメリカ航空宇宙局)のバイキング探査計画で熱気化ガスクロマトグラフ(GC)-質量分析によって有機物が検出限界以下であったという結果に大きく影響されている。しかし近年になって、バイキング探査に用いられたGC-質量分析装置の感度が究めて悪く(10の6乗細胞/g土壌)、アタカマ砂漠土壌の微生物を検出できない程度であることが明らかとなった。その後、NASAとESA(欧州宇宙機関)は火星の精力的探査をすすめ。火星の新たな描像が浮かび上が
Posted On 06 10月 2015
, By

PJ-173:

メタン添加水槽におけるゴエモンコシオリエビの外部共生菌の変遷

元木 香織1,2,3, 山本 麻未1,2, 羽田 枝美1, 長井 裕季子1,3, 豊福 高志1, 上田 賢志2, 高木 善弘1, 高井 研1, 和辻 智郎1 1JAMSTEC, 2日大・生命科学センター, 3横浜国大院・環境情報 沖縄の深海熱水噴出域には大量のバクテリア(外部共生菌)を腹側の体毛に付着させたゴエモンコシオリエビが生息している。外部共生菌相には、独立栄養性の硫黄酸化細菌とメタン酸化細菌が優占化しており、ゴエモンコシオリエビはそれら外部共生菌をエサとして食べることが明らかとなっている。ここで興味深いのは、体に付着するメタン酸化細菌を栄養源とする生物は、
Posted On 06 10月 2015
, By

PI-130:

Ecological significance of chlorophyll f within a microbial mat

Ohkubo, Satoshi1,2, Miyashita, Hideaki2,3 1Saitama Univ. Sci. Eng., 2Kyoto Univ. Human. Environ., 3Kyoto Univ. Global Environ. Chlorophyll (Chl) f is a recently discovered photosynthetic pigment, which absorbs far-red (FR) light (700-750 nm). Various species of Chl f-producing cyanoba
Posted On 06 10月 2015
, By

PH-120:

Functional classification of uncultured “Ca. Caldiarchaeum subterraneum” using the Maple System

Takami, Hideto1, Arai, Wataru1, Takemoto, Kazuhiro2, Uchiyama, Ikuo3, Taniguchi, Takeaki4 1JAMSTEC, 2Kyushu Institute of Technology, 3National Institute of Basic Biology, 4Mitsubishi Research Institute The MAPLE system was employed to establish a functional classification of archaeal
Posted On 06 10月 2015
, By

PH-109:

Genomic adaptation of the thermophilic hydrogenogenic carboxydotrophic bacterium from marine sediment, Calderihabitans maritimus KKC1, driven by carbon monoxide dehydrogenases

Omae, Kimiho1, Yoneda, Yasuko2, Fukuyama, Yuto1, Daifuku, Takashi1, Yoshida, Takashi1, Sako, Yoshihiko1 1Kyoto univ. agri., 2AIST A novel thermophile Calderihabitans maritimus KKC1 (KKC1) isolated from a submerged marine caldera (Kikai caldera) can grow on carbon monoxide (CO) (carbox
Posted On 06 10月 2015
, By

PH-108:

Whole genome analysis of non-phototrophic, thallium-tolerant Rhodopseudomonas sp. SK50-23

Bao, Zhihua1,2, Guo, Yong2, Zhao, Ji1, Ohta, Hiroyuki2 1College of Environment and Resources, Inner Mongolia University, 2Ibaraki University College of Agriculture Thallium (Tl) is a toxic heavy metal found in trace amounts in the earth’s crust, but found as a pollutant near non-ferro
Posted On 06 10月 2015
, By

PG-094:

海底熱水水曜海山より分離した新規硫黄酸化細菌Thiogranum longum

森 浩二1, 鈴木 健一朗1, 山口 薫1, 花田 智2 1NBRC, NITE, 2AIST 伊豆小笠原島弧の水曜海山は、水深1300mのカルデラにおいて最大で300℃の熱水が噴出しており、その熱水に含まれる還元的な硫黄化合物を利用する硫黄酸化菌が多様に生息している環境である。2002年に実施した調査において、岩石コア試料を採取し、これを分離源としてGammaproteobacteriaに属する新規中温性硫黄酸化細菌を分離した。本研究では、本株の諸性状を検討するとともに、16S rRNA遺伝子に基づいたその系統的位置を検討した。併せて、Chromatiales目
Posted On 06 10月 2015
, By

PG-093:

南極海洋沿岸堆積物から分離したMarinifilum科の新規耐冷性従属栄養性細菌

渡邊 美穂, 小島 久弥, 福井 学 北大・低温研 Bacteroides門の細菌は、海洋をはじめとする水系および土壌などの自然環境に広く分布し、また動物腸管内の常在菌としても重要視されている。Bacteroides門はグラム陰性桿菌の巨大な系統群で、近年体系的な整理が行われたことによりその分類的枠組みの混乱は解消されつつある。Marinifilum属は最近までBacteroides門における系統的帰属が明らかにされないままであったが、この属を単独で含む新科Marinifilim科が設けられている。本研究の目的は、Marinifilim科に属する新規細菌であるSP
Posted On 06 10月 2015
, By

PF-088:

九州南東部の深部帯水層に存在するメタン生成メカニズムの解明

石川 修伍1, 松下 慎2, 眞柄 健太3, 木村 浩之1,2,3 1静大・大学院・理・地球, 2静大・創造院・環境, 3静大・理・地球 九州南東部の宮崎県の太平洋沿岸域には宮崎ガス田、日南ガス田、佐土原ガス田の3つのガス田が存在し、地下約1,000 mまで掘削された大深度掘削井から天然ガスを産出している。これらの地域には古第三紀の海底堆積物に由来する地質構造である付加体が基盤として存在し、その上層に新第三紀から第四紀の堆積層が分布している。新第三紀の堆積層に存在する深部帯水層には豊富な嫌気性地下水と共に付随ガス(主にメタン)が存在している。また、九州南東部は付加
Posted On 06 10月 2015
, By