JS6-1:

三宅島2000年噴火後の遷移に伴う植生発達と遷移初期植物の環境形成

上條 隆志 筑波大学 生命環境系 火山噴火の強度が強い場合、陸上生態系は植生系だけでなく土壌系も破壊され、破壊された立地に侵入した生物による環境形成作用がその後の陸上生態系発達の大きな起因となる。また、火山噴出物にはリン等は含まれるが、大気を起源とする窒素は含まれず。窒素が生態系発達の初期制限要因となるとことが指摘されている。本講演では、2000年に大噴火した三宅島の火山灰堆積地において講演者らが行ってきた研究から、植生発達と遷移初期植物の環境形成について紹介する。 植生発達については、衛星リモートセンシングと固定調査区の設置による現地調査を行った。三宅島では、2
Posted On 06 10月 2015
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OB-22:

土壌DNAにおける窒素安定同位体比測定法の開発と森林土壌への応用

村田 基樹 東京農工大学 農学部 生物圏物質循環学研究室  土壌の窒素循環において土壌微生物が担う役割は大きい。そのため,土壌微生物が利用可能な窒素量(窒素可給性)に目を向けた研究がなされているが,定量的にそれを評価する手法は確立されてこなかった。土壌微生物バイオマスの窒素安定同位体比(δ15N-SMB)と土壌の窒素安定同位体比(δ15N-Soil)の差し引き (Δ15N)が土壌微生物にとっての窒素可給性を評価しうることが報告されたが,δ15N-SMB自体の測定方法に難があり,土壌DNAの窒素安定同位体比 (δ15N-DNA)がその代替の候補として挙げられた。後に
Posted On 06 10月 2015
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PC-046:

腸内代謝産物から観るリグノセルロース分解機構のシロアリ種間比較

木原 久美子1,2,3, 中西 裕美子4,5, 杉本 昌弘4, 本郷 裕一3, 福田 真嗣4, 守屋 繁春2 1熊本高等専門学校・生物化学システム工, 2理化学研究所・CSRS, 3東京工業大学・院生命理工, 4慶應義塾大学・先端研, 5理化学研究所・IMS  森林生態系でシロアリは、枯死木材を分解する代表的な生物として知られている。枯死木材は、樹種・腐朽・乾燥などの違いによって、木材を構成するリグノセルロースの状態も異なっている。この多様な状態の木材を、シロアリの全ての種が好んで分解するわけではなく、シロアリの種ごとに、食餌として利用する枯死木材には選択性がある
Posted On 06 10月 2015
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PC-047:

森林の土壌微生物群集の1年

岡 裕章1, 磯部 一夫1, 渡辺 恒大2, 舘野 隆之輔3, 浦川 梨恵子1, 妹尾 啓史1, 大塚 重人1, 柴田 英昭2 1東京大学, 2北海道大学, 3京都大学 土壌微生物の増殖や死滅、様々な代謝反応は森林生態系の生産性や維持に大きく寄与している。微生物の増殖と死滅はそれぞれ、土壌中の炭素や窒素の菌体内での保持と菌体外への放出と捉えることができ、また窒素化合物の形態変化の多くは特定の微生物代謝である。そのため森林生態系において微生物群集の量や代謝能の変化は炭素・窒素循環への寄与を介し、森林生態系の形成に大きく関わることが予想される。そこで本研究では、森林土
Posted On 06 10月 2015
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PC-048:

日本各地の森林における土壌微生物群集組成と窒素循環プロセスに対する寄与

伊勢 裕太1, 磯部 一夫1, 浦川 梨恵子1, 妹尾 啓史1, 大塚 重人1, 大手 信人2 1東京大学, 2京都大学 窒素循環プロセスの多く(例えば、有機物分解によるNH4+生成、硝化、脱窒)は土壌微生物によって担われている。そのため窒素循環のプロセスや速度は微生物群集の生理強度や規模に大きく左右されていると考えられる。本研究では異なる気候、植生、利用形態、土壌タイプを含む日本各地の森林土壌を対象とし、微生物群集によって窒素循環プロセス、特にNH4+生成と硝化の速度がどのように制御されているのかを明らかにすることを目的とした。  気候、植生、利用形態、土壌タイ
Posted On 06 10月 2015
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PC-049:

森林下層に埋没する古い有機物層の微生物群集

末次 竜太1, 磯部 一夫1, 金子 命2, 小田 智基1, 眞弓 大介3, 妹尾 啓史1, 大塚 重人1, 保原 達2 1東京大学, 2酪農学園大学, 3産総研 微生物の物質代謝は森林環境の形成に大きく寄与している。土壌表層では微生物による植物リターの分解に端を発して炭素や窒素が循環し、一次生産や養分保持が保たれている。一方、土壌の下層にいくにつれて有機物プールは小さくなり、微生物バイオマスや代謝もまた小さくなると考えられている。しかし、日本の一部の火山性森林土壌では、森林下層に過去には表層であった層が埋没しており、そこには有機物の蓄積が見られる。そこで本研究で
Posted On 06 10月 2015
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PG-089:

A study on the yeast Saccharomyces cerevisiae isolates from the Shirakami Mountains, with a focus on their phylogenetic traits.

Moriyama, Yuriko1, Aoyama, Yoshihiro1, Toki, Haruka1, Tonouchi, Akio1 1Faculty of Agriculture and Life Science, Hirosaki University 【Introduction】 The yeast Saccharomyces cerevisiae is widely used in the production of fermented beverages and breads; however its ecology and distributio
Posted On 06 10月 2015
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PJ-156:

Re-organization of symbiotic protist communities after sudden community mixing through the host termite hybridization

Kitade, Osamu1, Wakui, Akane1, Kurusu, Yoshihiro2, Noda, Satoko2 1Ibaraki University, 2University of Yamanashi Re-organizaton processes and fates of biological communities after community “mixing” have not been sufficiently studied compared to those after community disjunc
Posted On 06 10月 2015
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PM-219:

植物の葉表面から単離したキチン分解細菌による病原性真菌の増殖抑制

奈須野 恵理1, 上村 卓実2, 諸星 知広1, 飯村 兼一1, 加藤 紀弘1 1宇都宮大学大学院工学研究科(宇大・院工), 2宇都宮大学工学部(宇大・工) 【目的】微生物などを生きた状態で製剤化した生物農薬は、使用回数の制限がないこと、薬剤耐性菌の出現リスクがないことなどが評価され、持続型農業の実現に向けて利用が拡大している。しかし、散布した微生物の植物への定着性が低いなどの課題も残されており、長期間安定して病害防除効果が持続する新たな生物農薬の開発が求められている。本研究では、真菌細胞壁の構成多糖の1つであるキチンに着目し、キチンを分解することで細胞壁を破壊す
Posted On 06 10月 2015
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