P22-28 : 牛糞コンポスト由来アンモニア酸化古細菌集積培養系における微生物生態学的研究

森 裕美1,東條 ふゆみ2,山本 希1,大石 竜1,多田 千佳1,福田 康弘1,中井 裕1 1東北大・院・農, 2秋田県大・生物資源, 3, , 従来、アンモニア酸化はアンモニア酸化細菌(AOB)が担っていると考えられてきた。しかし、近年、アンモニア酸化古細菌(AOA)が様々な環境に多量に存在することが明らかになりつつあり、AOAも環境中のアンモニア酸化に大きく寄与しているのではないかと推測されている。一方で、AOAの分離株は少なく、生理学的情報が不足しているのが現状である。本研究グループは、牛糞コンポストの高温期以降にCandidatus Nitrosospha
Posted On 20 10月 2014
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P22-27 : 水田土壌中で活性を有する水素生成微生物群集の解析

馬場 竜子1,浅川 晋1,渡邉 健史1 1名大・院・生命農, 2, 3, , 水素生成微生物は湛水水田土壌中での有機物分解や還元過程の進行に密接に関わるが、その生態は不明である。本研究では水田土壌中で活性を有する水素生成微生物群集の多様性および動態を明らかにすることを目的として、水素生成酵素[FeFe]-ヒドロゲナーゼの遺伝子hydおよびその転写産物を対象とした群集構造解析を行った。 落水期に採取した水田土壌と、そこに稲わらを添加した土壌を嫌気的に湛水培養した。稲わら添加土壌についてDNAを対象としたhydのDGGE解析を行うとともに、稲わら無添加土壌では鉄還元が
Posted On 20 10月 2014
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P22-26 : 糸状菌Trichodermaによる熱帯熱帯土壌からの亜酸化窒素放出

犬伏 和之1,吉岡 尚,大里 晴菜1,坂田 ロスナエニ1,吉岡 遼1,花澤 俊祐1,宇佐見 俊行1 1千葉大・園芸, 2, 3, , [目的]農地での窒素循環における硝化、脱窒作用は主に細菌が担うが、その際に中間産物として亜酸化窒素(N2O)を放出する。しかしながら、近年糸状菌によるN2Oの発生が報告された。この発生は脱窒によるものとされるが、窒素循環における糸状菌の役割や、N2Oとの関わりは不明瞭である。本研究では、温室効果ガスの発生源として注目される熱帯土壌を用いて糸状菌が温室効果ガス発生に与える影響を検討することを目的とした。[方法]マレーシアのシブから採取
Posted On 20 10月 2014
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P22-25 : 刈草剪定枝葉における窒素固定・セルロース分解細菌群の構成に関する研究

川内 智裕1,安藤 裕一朗1,池永 誠1,境 雅夫1 1鹿児島大・院・農, 2, 3, , 【目的】刈草剪定枝葉の堆肥化過程初期段階のサンプルをセルロースを唯一の炭素源とした無窒素培地に添加したところ、セルロース分解と窒素固定が行われることを見出した。また、この培養系では継代培養後も安定して細菌によるセルロース分解と窒素固定が行われていた。そこで、本研究では、この培養系の構成細菌種を非培養法と培養法で解析することで窒素固定及びセルロース分解に関わる細菌群の特定と分離を行った。 【方法】非培養法により構成細菌を特定するため、培養系から直接DNAを抽出し16S rRN
Posted On 20 10月 2014
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P22-24 : ジャガイモ塊茎表皮の細菌群集構造に及ぼす有機資材施用の影響

松山 知美1,富濱 毅2,小川 哲治3,野口 勝憲4,池永 誠5,境 雅夫5 1鹿児島大・院・農, 2鹿児島農総セ, 3長崎県県北振興局, 片倉チッカリン(株), 鹿児島大・農 ジャガイモそうか病は塊茎表皮に病斑を生じる土壌病害である。ジャガイモ塊茎表皮には、そうか病の原因細菌以外にも様々な細菌種が定着しており、これらの塊茎上の細菌間に生じる相互作用は病害発生程度にも影響を及ぼす可能性がある。また、有機資材の土壌施用がそうか病の発生を軽減する効果があることが報告されているが、そのメカニズムは明らかにされていない。そこで本研究では、ジャガイモ塊茎表皮に生息する細菌の
Posted On 20 10月 2014
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P22-23 : 土壌微生物の基質誘導呼吸を利用した黒ボク土中の可給性リン画分の定量の試み

葛西 清貴1,間野 奈々恵2,颯田 尚哉2,前田 武己2,伊藤 菊一2,立石 貴浩2 1岩手大・院・農, 2岩手大・農, 3, ,  黒ボク土は、リンを強く吸着・固定するため、施肥管理が行われていない黒ボク土では、可給態リンが非常に少ない。このような黒ボク土で生育する植物は、黒ボク土中の何らかのリン画分を利用していると考えられる。このリン画分は、従来の可給態リン測定法では検出できないため、演者らは、土壌微生物バイオマス測定法である基質誘導呼吸法を応用することで、植物・微生物により潜在的に利用可能なリン画分の量的評価を試みている。本研究では、管理の異なる地点の黒ボク
Posted On 20 10月 2014
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P26-13 : Lactobacillus plantarumにおけるバイオフィルム形成に関与する表層タンパク質の解析

小山 二花 1,柿原 健佑1,尾花 望2,久保田 浩美3,清川 達則1,河嶋 伊都子1,八城 勢造3,湯井 幸治3,野村 暢彦1,2 1筑波大学大学院生命環境科学研究科 , 2筑波大・生命環境, 3花王・安全性科学研, , 乳酸菌は、有益菌として知られている一方、食品危害菌としても認知されている。危害菌としての乳酸菌は主に原料や食品中で、バイオフィルム(BF)形態をとり、様々なストレスに対しての耐性能を獲得していると考えられる。そこで乳酸菌BFの新たな制御法を見据えて、乳酸菌BFに影響を与える因子の探索、そのメカニズムの解明を目的とした。本研究ではLactobac
Posted On 20 10月 2014
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P25-47 : 水耕液中における原生動物と外来微生物の動態

佐藤 聖1,龍田 典子1,上野 大介1,染谷 孝1 1佐賀大・農, 2, 3, , 【背景と目的】  近年,農産物の安全性志向などから,野菜の水耕栽培が増加している.特に肥料の節減や排水による環境汚染防止の観点から,循環型水耕栽培が増えつつある.しかし,水耕液中にヒトや植物の病原菌が混入すると,短時間で栽培装置全体を汚染する可能性がある.先に演者らは,水耕液中の原生動物が,外来微生物を捕食することを明らかにした.そこで本研究では,水耕液中で種々の細菌の生存に及ぼす原生動物の影響を検討した. 【方法】  グロースチェンバーでレタスを栽培した水耕液をフィルターろ過した
Posted On 20 10月 2014
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P25-46 : Pseudomonas sp. C8株由来の増殖抑制物質の探索および作用機構の解析

犬塚 友麻1,鈴木 研志1,Fatma Azwani2,邱 偉涛3,小堀 一3,河岸 洋和3,田代 陽介1,二又 裕之1 1静岡大・院工, 2Universiti Putra Malaysia, 3静岡大・農, , 微生物生態系は単に多種多様な微生物の集合体では無く、微生物間が相互作用しながら何かしらのシステムを構築していると考えられている。しかしその実態は未だ不明な点が多い。これまでの研究において、一般環境細菌であるフェノール資化性Pseudomonas sp. C8株は他の微生物の増殖を一時的に強く抑制する物質を生産し、土壌微生物生態系にも影響を及ぼすことが示
Posted On 20 10月 2014
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P25-45 : オルガネラ様防衛共生細菌Profftellaの姉妹系統の探索

山本 昂平1,岡村 恵子1,杉野 明日香1,三澤 直美1,広瀬 侑1,中鉢 淳1 1豊橋技科大, 2, 3, , ミカンキジラミ(Diaphorina citri)は半翅目のキジラミ科に属する昆虫で、カンキツグリーニング病の媒介により柑橘類に致命的な被害を与える世界的に重要な農業害虫である。腹部体腔内に「bacteriome」と呼ばれる共生器官を持ち、2種類の共生細菌Candidatus Profftella armatura (以下Profftella, Betaproteobacteria)とCandidatus Carsonella ruddii (Gamm
Posted On 20 10月 2014
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