P22-13 : 新たに再発見した産地から採取した「天狗の麦飯」の微生物群集構造解析

武藤 清明1,金井 眞知子1,坂本 皆子1,神川 龍馬1,2,宮下 英明1,2 1京大・院・人間環境, 2京大・院・地球環境 「天狗の麦飯」は長野県や群馬県の火山帯域に見出されている微生物の塊である。これまでに異なる3産地の微生物塊の調査結果から、この微生物塊にはα-Proteobacteria, γ-Proteobacteria, Acidobacteria, Ktedonobacteriaを主とする粒子状のもの(1型)と、Acidobacteria, Clostridiaを主とするペースト状のもの(2型)があることを明らかにしてきた。本研究では高橋基生(193
Posted On 20 10月 2014
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P22-12 : 陽熱処理歴の有無がアンモニア酸化細菌・古細菌群集構造に及ぼす影響

長岡 一成1,井原 啓貴1,高橋 茂1,加藤 直人1 1中央農総研セ・土壌肥料【背景・目的】硝化菌は熱に対する感受性が高く、陽熱処理により土壌の硝化能が抑制される。ところが近年、陽熱処理歴のある土壌は高温(45℃)条件下でも硝化能が抑制されない場合があることが見出された。この結果は、陽熱処理歴のある土壌では45℃でも硝化活性を有する微生物が棲息していることを示唆する。本研究では、陽熱処理歴の有無がアンモニア酸化細菌(AOB)および古細菌(AOA)の群集構造に及ぼす影響を調査した。 【方法】中央農研内の人工圃場(淡色黒ボク土、多腐植質黒ボク土、灰色低地土)に陽熱処理
Posted On 20 10月 2014
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P26-12 : 微生物の衣替え~生育環境の違いによるバイオフィルムマトリクスの変化~

清川 達則1,豊福 雅典1,八幡 穣,内山 裕夫2,野村 暢彦1 1筑波大院・生命環境, 2Dept. Civil and Environ. Eng. Parsons Lab, Massachusetts Inst. Technol., 3, , 土壌や水圏など実環境中の細菌の多くはバイオフィルム(BF)と呼ばれる集合体を形成して生息している。BFは菌体集団とその集団を覆う様な細胞外多糖や細胞外DNA、細胞外タンパク質から構成される。これらの細胞外マトリクスは物質表面との付着や菌体同士の結合、物質の拡散阻害など様々な機能をBFに付与し、高いストレス耐性にも関与して
Posted On 20 10月 2014
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P26-11 : Paenibacillus属細菌のバイオフィルム中に形成される芽胞と 浮遊菌由来の芽胞は異なる性質を有する

横山 佳奈1,尾花 望1,久保田 浩美2,横畑 綾治2,湯井 幸治2,野村 暢彦1 1筑波大院・生命環境, 2花王・安全性科学研, 3, , グラム陽性菌のPaenibacillus属細菌は、バイオフィルム及び芽胞形成能を持つ。さらに本属菌が形成する芽胞は強力な殺菌剤に対しても耐性を持つことから、完全に除去することが困難であり、食品腐敗や製品劣化の原因となる。しかしPaenibacillus属細菌のバイオフィルムや芽胞形成に関する知見は少なく、それらの制御につながる新規知見が求められている。そこで、本研究では環境中から単離されたPaenibacillus属細菌にお
Posted On 20 10月 2014
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P26-10 : 抗菌材の抗菌効果に光が及ぼす影響

佐藤 平1,土屋 雄揮2,江田 志磨2,森崎 久雄1 1立命館大院・生命科学, 2立命館大・生命科学, 3, ,  抗菌とは細菌の増殖を抑制することであり、抗菌効果を付与した材質を抗菌材という。銀系無機抗菌材 (ノバロンAG1100、東亞合成) の抗菌効果には、銀イオンによるものと、抗菌材に光が照射されることによって発生する活性酸素によるものの2種類が考えられているが、その詳細は未だ明らかにされていない。そこで本研究では、マイクロカルチャー法 (任意の基質表面で細菌を培養し、その増殖の様子を顕微鏡で直接観察する方法) を用いて大腸菌を培養し、コロニーの面
Posted On 20 10月 2014
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P26-9 : バイオファウリングを防止する複合酵素固定化型ろ過膜の開発:固定化酵素の効果

高橋 恵理加1,鈴木 香里1,利谷 翔平1,細見 正明1,寺田 昭彦1 1東京農工大院, 2, 3, , 水処理における膜分離技術の技術的課題は、ろ過膜上で発生するバイオフィルム由来の目詰まり(バイオファウリング)である。このバイオファウリングは、Quorum Sensing (QS)が引き金になり発生することが報告されている。バイオファウリング抑制の新たな技術として、本研究ではろ過膜表面にQSのシグナル物質であるAHLsの分解酵素Acylase Iを、ろ過膜孔内に細胞外ポリマー(EPS)の主成分である多糖の分解酵素α-Glucosidaseを固定化し
Posted On 20 10月 2014
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P25-49 : 微生物の細胞壁分解を利用した難培養微生物の培養化の検討

長濱 秀樹1,2,齋藤 星耕1,青山 洋昭1,砂川 春樹3,新里 尚也1 1琉球大・熱帯生物圏研究センター・分子生命科学研究施設, 2次世代天然物化学技術研究組合, 3沖縄県農業研究センター, , 微生物の代謝様式は極めて多様であり、微生物が利用できない物はないと言われている。その一方で、環境中の99%の微生物が未培養であることが知られており、学術的、応用学的に培養株を利用できない事による限界が存在する事も事実である。それ故に、貴重な生物資源である環境微生物を十分に活用していくためには、革新的な培養化技術の開発が望まれている。実際の環境中では、常に多種多様な微生物
Posted On 20 10月 2014
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P25-48 : 緑膿菌のQuorum Sensingシステムは生息地によって異なる

遠矢 正城1,豊福 雅典2,木暮 一啓3,野村 暢彦2 1筑波大・生物資源, 2筑波大・院生命環境, 3東京大・大海研, , 近年の研究では単純な構造をもつ真正細菌もヒトと同様にコミュニケーションを行うことが明らかとなっている。Quorum sensing(QS)はそのような微生物間コミュニケーションの一つであり、細菌特有のシグナル物質を用いて一定以上の菌体密度に到達したことを感知し、特定の遺伝子の転写活性の促進または抑制を行う機構である。QS研究のモデル細菌である緑膿菌は、2種類のアシルホモセリンラクトン(AHL)とPQSなどのキノロン系のシグナル物質を介してQ
Posted On 20 10月 2014
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P22-30 : 植物共存細菌の多様性解析におけるLocked Nucleic Acid(LNA)オリゴヌクレオチドを用いた選択的PCR増幅法

池永 誠1,田淵 雅和2,境 雅夫1 1鹿児島大・農, 2鹿児島大・院・農, 3, , 植物に共存する細菌は、植物の生育に対して重要な影響を及ぼしており、それらを農業利用するには、植物共存細菌の多様性を解析する事が不可欠である。しかし、SSUrRNA遺伝子を標的とした解析では、植物オルガネラのDNAも抽出時に混入し、細菌プライマーで過剰にPCR増幅される重大な問題が存在する。本研究では、オルガネラ遺伝子に特異的な配列を持つLNAオリゴをプライマーのアニーリング部位と競合する位置に設計し、オルガネラ遺伝子のPCR増幅を抑制する事によって、イネ・ダイズ各部位に共存する
Posted On 20 10月 2014
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P22-29 : カメムシに農薬抵抗性を与えるBurkholderia 属分解菌の土壌における生態

多胡 香奈子1,伊藤 英臣2,大久保 卓1,菊池 義智2,堀 知行2,佐藤 裕也2,永山 敦士3,Navarro Ronald 2,青柳 智2,早津 雅仁1 1農環研, 2産総研, 3沖縄農研セ, , 現代農業では、同一の殺虫剤の連続使用により薬剤抵抗性害虫の存在が顕在化し問題となっている。一般に、殺虫剤抵抗性は害虫の遺伝子変異で起こるとされる。しかし有機リン系殺虫剤フェニトロチオンの場合、この殺虫剤の散布でBurkholderia属の分解菌が土壌で増加し、その一部がダイズ害虫ホソヘリカメムシの消化管に共生して、宿主に抵抗性を付与することが示された。 Burkho
Posted On 20 10月 2014
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