P26-4 : 流動条件下で形成した緑膿菌バイオフィルムに対するD-アミノ酸添加の影響

村井 友哉1 1静大院・工・化学バイオ 微生物が形成するバイオフィルム(BF)は,医療・工業の現場では除去すべき構造体であるが,体内などで形成されたBFに対して,あまり有効な除去手法はまだ見出されていない.我々は,日和見感染を引き起こす緑膿菌Pseudomonas aeruginosa PAO1株が流動条件下で形成するBFを,リアルタイムに観察する流路型デバイスを開発している.先行研究で,PAO1株にD-AA混合物を添加すると,BFは崩壊しないが,BF内部の死細胞が増加するという現象を見出している.そこで本研究では,添加したD-AA混合物のうち,どのD-AA(6種
Posted On 20 10月 2014
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P26-5 : ビフェニル分解菌Comamonas testosteroni TK102株のバイオフィルム形成能の解析

青木 真央1,福田 洸平2,村井 友哉1,Sanchez Zoe1,新谷 政己1,2,金原 和秀1,2 1静大院・工・化学バイオ, 2静大・創造科技院 環境微生物の多くはバイオフィルム(BF)という集合体を形成し,大気や水質の浄化に寄与している.本研究では,ビフェニル分解菌Comamonas testosteroniTK102株のBF形成機構の理解を目的とした.TK102株のBF形成条件や機構を理解するためには,本菌株のゲノム情報が有用であると考え,次世代シークエンサーを用いて全ゲノム配列を決定した.また,TK102株がBFを形成するかどうか,96穴プレートとクリ
Posted On 20 10月 2014
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P26-6 : アマゾン川におけるバイオフィルムの構成種とその遺伝子発現及び機能の解明

坪井 亜里沙1,2,守谷 繁春2 1日大・生物資源, 2理研 地球上には様々な資源が存在するが、その中でも持続可能かつ循環型のエネルギーとして、生態系中で循環している再生可能資源であるバイオマスが注目されている。 現在私はアマゾン川に注目した研究を行っている。アンデスから流れ出る豊富なミネラルを含むソリモエス川と、植物由来の有機物が溶け込んでいるネグロ川という全く別の成分が含まれた二本の川が合流する、この世界的に有名な生物多様性のホットスポットは、そこに棲む微生物による元素から有機化合物まで様々な物質の循環によって地球レベルで重要な生態系機能を発揮していると考えて
Posted On 20 10月 2014
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P26-7 : 残留塩素を除去した水道水中における管壁付着細菌の再増殖と群集構造の変化

中村 仁美1 1東大院・工・都市工 近年、水道水中の残留塩素濃度の低減化が進められており、給配水系での細菌再増殖ポテンシャルの増大が懸念されている。しかし、残留塩素が消失した水道水中の微生物生態については不明な点が多い。そこで本研究では、給配水管内の環境を模擬した装置であるアニュラーリアクターを用い、管壁に見たてたクーポン上の全菌数と細菌群集構造の変化を評価した。残留塩素を除去した水道水をアニュラーリアクターに22日間連続的に通水し、クーポン上の全菌数を測定すると共に、16S rRNA遺伝子のアンプリコンシーケンシングによる細菌群集構造解析を行った。通水1日後に全
Posted On 20 10月 2014
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P26-8 : 芽胞形成細菌における環境中の温度に応答したバイオフィルム形態変化

尾花 望1,山根 由子2,中村 幸治1,野村 暢彦1 1筑波大・生命環境, 2筑波大院・環境科学 微生物は外界の環境に応答し、様々なストレスに適応して生存している。多くの実環境中の微生物は集団であるバイオフィルムを形成することによって生育することが知られている。グラム陽性偏性嫌気性芽胞形成性のウェルシュ菌(Clostridium perfringens)は土壌中や動物の腸管内などの環境中に広く在住しており、食中毒やガス壊疽を引き起こす。近年、本菌は芽胞を形成するだけでなく、バイオフィルムを形成することによって種々のストレスに耐性を得ることが明らかとなった。我々は外
Posted On 20 10月 2014
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P22-23 : 土壌微生物の基質誘導呼吸を利用した黒ボク土中の可給性リン画分の定量の試み

葛西 清貴1,間野 奈々恵2,颯田 尚哉2,前田 武己2,伊藤 菊一2,立石 貴浩2 1岩手大・院・農, 2岩手大・農, 3, ,  黒ボク土は、リンを強く吸着・固定するため、施肥管理が行われていない黒ボク土では、可給態リンが非常に少ない。このような黒ボク土で生育する植物は、黒ボク土中の何らかのリン画分を利用していると考えられる。このリン画分は、従来の可給態リン測定法では検出できないため、演者らは、土壌微生物バイオマス測定法である基質誘導呼吸法を応用することで、植物・微生物により潜在的に利用可能なリン画分の量的評価を試みている。本研究では、管理の異なる地点の黒ボク
Posted On 20 10月 2014
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P22-24 : ジャガイモ塊茎表皮の細菌群集構造に及ぼす有機資材施用の影響

松山 知美1,富濱 毅2,小川 哲治3,野口 勝憲4,池永 誠5,境 雅夫5 1鹿児島大・院・農, 2鹿児島農総セ, 3長崎県県北振興局, 片倉チッカリン(株), 鹿児島大・農 ジャガイモそうか病は塊茎表皮に病斑を生じる土壌病害である。ジャガイモ塊茎表皮には、そうか病の原因細菌以外にも様々な細菌種が定着しており、これらの塊茎上の細菌間に生じる相互作用は病害発生程度にも影響を及ぼす可能性がある。また、有機資材の土壌施用がそうか病の発生を軽減する効果があることが報告されているが、そのメカニズムは明らかにされていない。そこで本研究では、ジャガイモ塊茎表皮に生息する細菌の
Posted On 20 10月 2014
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P22-25 : 刈草剪定枝葉における窒素固定・セルロース分解細菌群の構成に関する研究

川内 智裕1,安藤 裕一朗1,池永 誠1,境 雅夫1 1鹿児島大・院・農, 2, 3, , 【目的】刈草剪定枝葉の堆肥化過程初期段階のサンプルをセルロースを唯一の炭素源とした無窒素培地に添加したところ、セルロース分解と窒素固定が行われることを見出した。また、この培養系では継代培養後も安定して細菌によるセルロース分解と窒素固定が行われていた。そこで、本研究では、この培養系の構成細菌種を非培養法と培養法で解析することで窒素固定及びセルロース分解に関わる細菌群の特定と分離を行った。 【方法】非培養法により構成細菌を特定するため、培養系から直接DNAを抽出し16S rRN
Posted On 20 10月 2014
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P22-26 : 糸状菌Trichodermaによる熱帯熱帯土壌からの亜酸化窒素放出

犬伏 和之1,吉岡 尚,大里 晴菜1,坂田 ロスナエニ1,吉岡 遼1,花澤 俊祐1,宇佐見 俊行1 1千葉大・園芸, 2, 3, , [目的]農地での窒素循環における硝化、脱窒作用は主に細菌が担うが、その際に中間産物として亜酸化窒素(N2O)を放出する。しかしながら、近年糸状菌によるN2Oの発生が報告された。この発生は脱窒によるものとされるが、窒素循環における糸状菌の役割や、N2Oとの関わりは不明瞭である。本研究では、温室効果ガスの発生源として注目される熱帯土壌を用いて糸状菌が温室効果ガス発生に与える影響を検討することを目的とした。[方法]マレーシアのシブから採取
Posted On 20 10月 2014
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P22-27 : 水田土壌中で活性を有する水素生成微生物群集の解析

馬場 竜子1,浅川 晋1,渡邉 健史1 1名大・院・生命農, 2, 3, , 水素生成微生物は湛水水田土壌中での有機物分解や還元過程の進行に密接に関わるが、その生態は不明である。本研究では水田土壌中で活性を有する水素生成微生物群集の多様性および動態を明らかにすることを目的として、水素生成酵素[FeFe]-ヒドロゲナーゼの遺伝子hydおよびその転写産物を対象とした群集構造解析を行った。 落水期に採取した水田土壌と、そこに稲わらを添加した土壌を嫌気的に湛水培養した。稲わら添加土壌についてDNAを対象としたhydのDGGE解析を行うとともに、稲わら無添加土壌では鉄還元が
Posted On 20 10月 2014
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