PO-231:

デハロコッコイデス属細菌の増殖促進についての研究

内野 佳仁, 三浦 隆匡, 山副 敦司 製品評価技術基盤機構 バイオテクノロジーセンター  ドライクリーニングや製造業などで幅広く利用されてきた塩素化エチレン類は世界中で環境汚染が深刻化しており、多くの汚染サイトにおいて毒性が高い中間体(cis-ジクロロエチレン(cis-DCE)や塩化ビニル(VC))の蓄積が大きな問題となっている。cis-DCEやVCをエチレンへと脱塩素出来る唯一の細菌がDehalococcoidesであり塩素化エチレン類の浄化に必要欠くべからざる細菌であるが、分離困難であるため国内事業者がBioaugmentationに利用できる菌株が存在して
Posted On 06 10月 2015
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PO-232:

Stenotrophomonas maltophiliap-クロロフェノールに対する走性センサーの同定

内田 智美1, 渡邉 祐子2, 荷方 稔之2, 柿井 一男2 1宇都宮大・工, 2宇都宮大院・工 【目的】Stenotrophomonas maltophilia はp-クロロフェノールや内分泌攪乱物質の疑いのあるビスフェノールA をはじめとする幅広いフェノール類に正の走性を示す。本細菌は12 の走化性センサー様遺伝子を有しており、フェノール類のセンシングに関与する走化性センサー遺伝子を同定することでより効率的なバイオレメディエーションへの応用が期待できる。これまでp-クロロフェノールに対する走性応答ではMcp5が主要な走性センサーであることが明らかとなっている。
Posted On 06 10月 2015
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PO-233:

根粒菌Bradyrhizobium elkanii USDA94由来のcadABCKのクロロフェノキシ化合物分解能

林 昌平, 井藤 和人, 巣山 弘介 島根大学・生物資源 【目的】根粒菌Bradyrhizobium elkanii USDA94は、クロロフェノキシ化合物である2,4-ジクロロフェノキシ酢酸(2,4-D)や2,4,5-トリクロロフェノキシ酢酸(2,4,5-T)を分解できないが、Bradyrhizobium sp. HW13の2,4-D分解遺伝子に相同性のある遺伝子cadABCKを持っている。本研究ではこの遺伝子にクロロフェノキシ化合物分解能があるかを調べるために研究を行った。【方法】B. elkanii USDA94のcadABCKを大腸菌発現用プラスミドpTV
Posted On 06 10月 2015
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PO-234:

異化的ヒ酸還元菌を用いた土壌中ヒ素の可溶化条件の検討

倉澤 響1, 天知 誠吾2, 山村 茂樹3 1千葉大学園芸学部, 2千葉大院園芸, 3国立環境研究所 現在、ヒ素汚染土壌は封じ込めや掘削除去により処理されているが、土壌自体からヒ素を除去できないため、根本的な解決には至らない。異化的ヒ酸還元細菌は、鉄やアルミニウム鉱物に吸着しやすいヒ酸As(V)を、吸着性の低い亜ヒ酸As(III)に還元し液相に溶出させる性質を持つため、土壌中ヒ素の可溶化・除去技術への応用が期待されている。我々はこれまで、乳酸無機塩培地、ヒ素汚染土壌、及び土壌懸濁液を混合し嫌気培養することで、Firmicutes門細菌が優占すると共に、ヒ素が溶出す
Posted On 06 10月 2015
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PO-235:

複合汚染の微生物分解におけるジクロロメタン、ベンゼン及びトルエンの相互作用

吉川 美穂1, 張 銘1, 豊田 剛己2 1産総研, 2東京農工大学BASE 地下水・土壌汚染の浄化対策にバイオレメディエーションが適応されているが、複数の汚染物質の共存下では分解の促進や阻害などの相互作用が生じることが知られている。ジクロロメタン(DCM)、ベンゼン、トルエンの3種の揮発性有機化合物(VOCs)は単独存在下での好気的微生物分解が速く、バイオレメディエーションによる浄化が可能である。これらの共存下で生じる相互作用を微生物叢の変化に基づき解明することを目的に、本研究を行った。DCM、ベンゼン、トルエンによる複合汚染サイトから採取した土壌を微生物源とし
Posted On 06 10月 2015
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PO-236:

食用油分解菌Pseudomonas sp. NP-2株の単離とキャラクタリゼーション

傳田 あゆ美, 酒徳 昭宏, 田中 大祐, 中村 省吾富山大・院・理工 【目 的】一般家庭から,年間約10万トンも排出されている廃食用油を処理する手段として,食用油分解菌とその産生リパーゼの利用が検討されている。また,分解菌の産生リパーゼは,食品加工や化粧品,洗剤などで幅広く利用されているが,さらに高機能なリパーゼとその産生菌が求められている。そこで,我々は,新たな食用油分解菌の単離を試み,計43株の分解菌を得ることに成功した。今回は,その中で最も分解能が高かったNP-2株について報告する。 【方 法】まず,海水や土壌などの試料から,1%(w/v)キャノーラ油を含
Posted On 06 10月 2015
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PO-237:

バイオオーグメンテーション法による塩素化エチレン類汚染土壌の浄化現場における微生物ゲノム情報に基づく生態系影響評価に関する研究

綿引 沙織1,2, 木村 信忠1, 山副 敦司3, 野田 尚宏4, 松倉 智子4, 高畑 陽5, 野尻 秀昭6, 福田 雅夫7 1産総研・生物プロセス, 2筑波大院・生, 3NITE, 4産総研・バイオメディカル, 5大成建設, 6東大・生セ, 7長岡技大・生物 【目的】本研究では、塩素化エチレン類であるトリクロロエチレン(TCE)及びcis-1,2-ジクロロエチレン(cis-1,2-DCE)で汚染された土壌・地下水を対象にしたTCE/cis-1,2-DCE分解菌Rhodococcus jostii RHA1を導入するバイオオーグメンテーション法の実証試験を行い、
Posted On 06 10月 2015
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HS-238:

天然食品のマウス腸内フローラにおよぼす影響

高野 美穂山村学園 山村国際高等学校 《はじめに》  天然食品のマヌカハニー(抗菌生蜂蜜)。これには抗菌活性成分の「メチルグリオキサール」が含有される。昨年は、この抗菌活性成分による高い抗菌効果を食中毒原因菌により証明した。そこで高い抗菌効果を備えているならば、腸内フローラの善玉菌と悪玉菌とのバランス改善に役立つ機能性食品として成り得るのではと考え(仮説)、検証を行った。 《材料および方法》  a.マヌカハニーと乳酸菌飲料  マヌカハニーには、最強の「メチルグリオキサール」含有量を誇る900+を使用した。また比較のために、「リスクと戦う乳酸菌」といわれる明治プロビ
Posted On 06 10月 2015
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HS-239:

天然精油の皮膚一過性細菌叢におよぼす抗菌効果

菊池 澪山村学園 山村国際高等学校 《はじめに》  アロマテラピー(芳香療法)に使用される天然精油(エッセンシャルオイル)は、植物から抽出された芳香成分である。そこで植物由来の芳香成分であれば、アロマテラピーのトリートメント(マッサージ)の際、皮膚一過性細菌叢の感染症を引き起こす悪玉菌(グラム陽性菌の黄色ブドウ球菌・グラム陰性菌の大腸菌)に対して抗菌効果が存在すると考え(仮説)、天然精油の皮膚一過性細菌叢におよぼす抗菌効果の研究を行った。 《材料および方法》  天然精油は、香調表現と芳香成分から6組10種類を選んだ。また比較のために、家庭用除菌・消臭スプレーも加え
Posted On 06 10月 2015
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HS-240:

除菌スプレーと合成洗剤による除菌効果

中島 彩香, 北堀 隼人 山村学園 山村国際高等学校 《はじめに》  家庭で使用する除菌スプレーや台所用合成洗剤のパッケージには「99.9%」除菌とある。本当なのか!?この疑問から、過去の生物部の抗菌効果の研究より、こんなに高い除菌効果は存在しないと考え(仮説)、研究を開始した。 《材料および方法》  研究には予備実験(抗菌力試験)の結果から、除菌スプレーには「ファブリーズ」、台所用合成洗剤には「ジョイ」を選んだ。除菌スプレーの除菌効果の測定には、生菌(グラム陽性菌の納豆菌)を付着させ乾燥させた綿布に「ファブリーズ」を噴霧して、除菌されなかった生菌を希釈法にて生菌
Posted On 06 10月 2015
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